渓流デビュー
イカシタ生かし缶の燻し仕上げが完成し、やっと渓流デビューである。
ナカナカ渋い感じで気にいっているが、一日使用しただけで少し剥げてしまった。もうチョイ使ってみて、このまま使うか対策を施すか考えよう。
今日は仕事の予定が空いた上に絶好とは言えないが良好なテンカラ日和(若干気温が低めなのだ)になりそうなので、朝5時出発で千代川水系に駆けつけた。さて、生かし缶がタップンタップン、タップシタップシと言うか、カランカラ~ンと大きな音をだすか楽しみである。ブリキの生かし缶の弱点が使ってみて分かったのだが、空のまま何かに当たるとカラン、カラ~ンと聞こえる音がやけに大きいのだ、ウーム・・・。
最初のイメージでは若桜公園前の本流に入るつもりだったが、アチャー大工事中!すぐ上流の流れ込みでは餌釣師が二人で「釣れたー、デカイ!」とやっている・・・。
では、先日歩いた川の続きに入る事にしよう。
今日は川傍の畑には釣り好きな爺さんの姿は見えない。正直に白状すると、爺さんの姿が見えないので先日探り残していた筋を流してみたのだが思いの他水が少なくデンデンあきまへん。 (^^;)
川を変えて上流へと釣り上がると、小さな山女魚が時々忘れたようにポツンポツンと飛び出してくる。まともに流芯では釣れない。脇の竿抜けポイントか大渕の残り物が釣れる感じである。ウーン、オモシロクナイ、下流へ回ろう。道路を歩いていくと犬の散歩から帰ってきたらしい釣り好きの爺さんに偶然に出会った。
「オッ、おじいさんコンニチワ、今日は畑へ行けへんのんけ?」
「あんたかいな、畑は今から行く、ほいでどないや?」
「ウン、山女魚が釣れた」
「山女魚はわかっとる」
「小さいのが3匹・・・コレ」
「・・・まあ、がんばりな」 アハハ!の釣果なのである・・・。
もう一頑張りしても午前中で6寸山女魚が5匹だった。
昼ご飯を食べながら次のイメージをふくらませる。
『・・・川端に温泉があった。温泉の排水は温かい、と云う事は川の水温も若干高い、そうなると餌となる虫も多いはずや、デカイのがおりそうやなムフフ、・・・イヤほいでも温泉の排水を魚が嫌って全然おれへん事も考えられるなぁ』
温泉の成分まで調べてないので、一か八かなのであるが、結局「やってみらな分かれへんので、今後のためにも行ってみよ~っと」
温泉の下から入ってみると石についたヌルヌルが多いし、なにか感じが違う、やっぱり温泉のせいかな?釣り上がっていくがサッパリ反応がない。アカンのかなぁ?
温泉の前まで釣上がり、排水が落込む溜まりに振り込むとやっとグイッ!ときました。よう肥えとるなぁ、あぁヤレヤレ正解やった。
←温泉育ちの山女魚ちゃん
小一時間で7寸上を3匹追加してから八東川本流へ向かった。
サスガに舂米川合流点附近の本流は若桜銀座!のようであり踏み跡ばかりであるが、久々にぶっとびテンカララインを結びブンブン振り回す。
本流では流れが太いのでポイントは沢山あるように見えるが、ジツはそう多くないのではないか?十津川のように魚影が濃いければ流芯以外の副流などの2番3番ポイントにも定位していると思うが、そんなに沢山いるとは思えないので狙いは1番ポイントになってしまう。流速、漏斗の形等を考えながら振り込んでいると思いの他、ポイントは限られてくるような気がしてきた。
全く反応がないのは、釣り人が多く釣り荒れているのか?季節的な理由で本流では未だ瀬には出ていないのか?瀬底の緩流帯に定位していて表層の毛鉤には知らんプリなのか?それとも自分の腕が悪いからなのだろうか?ワカラン。
場所を替え、必ず魚がいる交番前の小さな落込み(ココは竿抜けポイントなのだ)に振り込むと、ヘッド&テールで飛び出した。しかし逆引きしていたのでラインが落込みの反転流に引きこまれていて合わせが間に合わない。せっかく3回も!飛び出してくれたのに合わない、下っ手くそ~~~アハハ!
スグ立ち位置を変えて横や下から狙えばよかったンでないかい?との思いは後で湧いてきたのである。
一方、吉川川合流点の流れこみでは全く反応なし。やはり、誰もが狙うポイントは釣り荒れているのだろうか。
夕暮れ近くになりハサリ川へ行こうかと思ったが、頭も脚も腰もシンドイので落折川で岩魚を狙う事にした。いくら温暖化気候の今年でもこの時期の岩魚ポイントは淵一本やりであった。堰堤下の淵で3匹掛けた。
この背丈程の堰堤を越えようと天端に手を掛けてジャンプして飛びつく。少し腕で突っ張って体を引き上げればOKなのだが、ピノキオのようなスリムな腕が『く』の字状態から伸びない、いくら力を入れてもウンともスンとも伸びない。「火事場のくそ力ーッ!」と思ってもピクリとも動かない。自分の事ながら呆れてしまったしショックでもあった。なんとか肘を掛けてズリズラー、ハアハア、ゼエゼエと這い上がったのだが、腰痛の上に腹筋も力がなく大変であった。
以前からこうなるであろう事を予測できたので、(予測の釣りなのである、アハハ!)衣桁になっていたぶらさがり健康機を復活し3Kgのダンベルを購入して、トレーニングを始めて5日目にぎっくり腰になってしまったのだ、オー神よ!アンタ頼んまっせ。
ところで、今日デビューしたのは生かし缶だけではない、初めて眼鏡(老眼鏡とも云フ)をかけて歩いたのだ。眼鏡の初心者なのである。シカシこれは慣れないと大変ですなぁ、遠近感が微妙に違うので危ない事この上ない。しかも乱視なので左右の平衡感覚が崩れて斜めに見えるので、体のバランスを取るのが大変なのである。そうでなくとも普段の運動不足のおかげで脚力が衰えているので、「オット、オットット」の繰り返しである。この所為でコルセットをバキバキに巻いて補強している腰が一段と痛くなってきた。
であるから、午後からは眼鏡無しで遡行し、サングラスを掛けなければどうなるか?とも思い、裸眼で通した。
毛鉤の位置は予想できるので見えなくても気にはならない、流れを読んだポイントで空合わせするか、単に1.2.3で空合わせする。若しくは何かが動いた感じ、『・・・!』で合わすのはサングラスを掛けている時と余り変わらない。ただ、逆光で鏡のような水面の表情が読みにくいのには困った。
持ち帰った山女魚は昆布〆にしてヤマメ寿司を作ろうと背開きしていると、腹から大きな卵がポロポロと落ちる、「これってチョット大きすぎるのと違うか?」よく見るとこのヤマメかあさんの小さな卵はチャンと別に二腹あった。
アハハ!これイクラや、イクラで腹はパンパンになっとる。これだけ喰われた餌釣師は悔しかったやろなぁ。
注意:一瞬儲けたような気になりましたが、サスガの水鏡サもこのイクラは食べませんでした。
今晩、ヤマメ寿司で一杯飲む心算でしたが、帰宅すると無い。
「なんでぇー?」
「冷ご飯がぎょうさん残っとるさかい、それ食べてしもうてから、ご飯炊いてそれで作ったるわ」
今現在、お預けを喰らっているのであるう。
もう一つ欲を言えば、ウチの女房殿は塩やショウユは海の精やかめびし等エエのを使う、出来ればお酢もミツカンでなくて・・・。
「エッ、何?」
「イヤ・ソノ・ハイ・結構です」
ほな
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